塗装本舗ブログ
建物の部位名称
- 塗替えガイド
外壁塗装を行う際の各部分や附帯部分の名称や特性を簡単に説明させて頂きます。また、一般的な住宅のメンテナンスや塗り替え工事をする時に、塗装を必要とする部位をご紹介させて頂きます。見積書や仕様書の内容を十分に把握するために、まずその部位の場所や名称などの用語を理解することが大切です。

①外壁(窯業サイディング)
サイディングとは、主に窯業系サイディングのことをいいます。窯業系サイディングは住宅の外壁材で一番多く使われております。セメント質と繊維質を主な原料として板状に成型したもので、耐候性や耐震性、防火性能も高い外壁材です。近年の新築時に取り付けられるサイディングは、「汚れ分解」、「親水性」、「耐候性」、「大気浄化」など優れた機能を持っていて、サイディング基材の保護やサイディング表面の劣化を抑制しますが、。その機能をもたせるための無機系のセラミックコートや光触媒コートが、経年の紫外線や雨、風、微生物などの影響によりどうしても劣化してしまいます。そうすると雨で汚れを流すセルフクリーニング機能や光触媒の分解力が衰え、外壁表面の劣化が進みやすくなります。外壁のメンテナンス時期は建物の立地条件や構造、色彩などによってことなりますが、一般的には、新築時から10年から15年が塗り替えのタイミングになります。
※単色系サイディング

単色系サイディングとは、サイディングの表面塗装が1色の単色で施されたものをいいます。塗り替えの場合の色彩は日本塗料工業会発行の塗料用標準色(約650色)の中からお選び頂けます。塗料の種類は、各メーカーから様々なものが販売されております。お客様のご希望に沿った外壁塗料をご提案させて頂きます。
※多彩色系サイディング

多彩色系サイディングとは、サイディングの表面に石調や木目調などの模様を複数の色を用いて塗装されたデザイン性の高い、高意匠性のものをいいます。このサイディングの場合は、一般的に新築時から10年程がメンテナンス時期になります。メンテナンス方法は、クリヤーコーティングがお勧めです。既存の模様をそのままに、石調や木目調の柄が新築時の様によみがえります。しかし、メンテナンス時期を逃してしまうと、表面の劣化が進み、クリヤーコーティングでは塗装が不可能になってしまい、単色で塗りつぶす塗り替え方法となってしまいます。
※サイディングの種類
| 名称 | 特徴 |
| 窯業系 | 窯業系サイディングとは、セメント質と繊維質を主な原料として板状に成型したもの。耐候性や耐震性、防火性能も高い。 |
| 金属系 | 金属系サイディングとは、ガルバリウム鋼板などの金属を成型したもの。軽量で躯体への負担が少ない。寒さに強く、凍害によるひび割れ・剥離などが起きにくい。 |
| 木質系 | 木質系サイディングとは、天然木を材料にしたもの。自然そのものの質感や温もりを表現できる。コストはかかるがデザイン性が高い。※樹種にはスギ(焼きスギ)やレッドシダー(ベイスギ)、カラマツなどがある。 |
| 樹脂系 | 樹脂系サイディングとは、プラスチックを板状に成型したもの。変色しにくく、塩害・凍害に強い。※性能は高いものの、日本ではあまり普及していない。 |
※外壁材の種類
外壁仕上げに用いられる建材は以下のように区分できます。まず、大きく分かれるのが施工方法です。サイディングやALCのような工場で生産された外壁材を現場で取り付ける方法を「乾式工法」といいます。「湿式工法」は、主に材料を現場で作り、工事の大部分が現場の職人の手作業で進められるのが特徴です。外壁材の種類によって建物外観の印象や耐久性の維持、メンテナンスコストの違いがあります。
| 施工方法 | 名称 | 特徴 |
| 乾式工法 | サイディング | 板状の外壁材の総称をサイディングと呼びます。窯業系、金属系、木質系、樹脂系に大別されています。一般的には窯業系サイディングのことを指します。 |
| 乾式工法 | ALC | ケイ酸質、石灰質、アルミニウム粉末を主原料とする軽量気泡コンクリートパネル。軽量かつ断熱性・耐火性に優れております。 |
| 湿式工法 | モルタル | セメントと砂を水で混ぜ合わせたもの。リシン仕上げやスタッコ仕上げなど仕上げの工法によって模様をつけられる意匠性の高さが特徴。 |
| 湿式工法 | 漆喰 | 消石灰を結合材とする塗り壁です。吸放湿性能に優れ、材料の石灰が強アルカリ性のため、カビや細菌が発生しにくい。 |
| 湿式工法 | タイル | 粘度を主成分とする原料を板状にして焼き固めたもの。汚れにくく、雨の影響を受けにくい。 |
②破風板

破風板(はふいた)垂木や母屋の桁の鼻を隠すために屋根に沿って取り付けられた板。またはその部分を指します。材料は、窯業系押出成形材、木、金属成形版などがあります。破風板は、屋根同様、紫外線や雨などにより塗装の劣化が進行しやすい場所です。外壁と一緒に塗り替えをするのが一般的です。
③鼻隠し板

鼻隠し板(はなかくしいた)は、垂木の端部などを隠したり、軒の厚さを表現したりするために取り付けられた横板。材料は、窯業系押出成形材、木、金属成形版などがあります。外壁と一緒に塗り替えをするのが一般的です。
④軒天

軒天(のきてん)とは屋根の軒先の外壁よりはねだしている天井部分を指します。材料は、窯業系押出成形材、ケイカル板、ベニヤ板などがあります。外壁と一緒に塗り替えをするのが一般的です。
⑤雨樋

雨樋(あまどい)は、屋根面に落ちた雨水を、軒先から直接地面に流すことなく排水するための管です。素材は、塩化ビニルやガルバリウム鋼板、銅板などが使われております。軒先に設けられた水平方向の樋のことを「軒樋」、外壁に設けられた垂直方向の樋のことを「竪樋」といいます。外壁と一緒に塗り替えをするのが一般的です。
⑥庇

庇(ひさし)とは、窓や出入口の上部に壁から突き出すように取り付けられた、小さい屋根のことを指します。霧除けや小庇という呼び名もあります。外壁と一緒に塗り替えをするのが一般的です。
⑦手摺

手摺(てすり)は、バルコニーなどで人がつかまるためや落下防止目的で取り付けられた木や柵をいいます。材質などによって、塗装する必要性がない場合が多い部位です。
⑧笠木

手摺壁やパラペット上部に取り付けられている仕上げ部材です。材質などによって、塗装する必要性がない場合が多い部位です。
⑨幕板

幕板(まくいた)とは、外壁の1階と2階を区切るためなどに使われる仕切り板やアクセサリー的に横に長く張った板のことをいいます。帯板、胴差などの呼び方もあります。幕板は付いていない建物も多くあります。幕板が付いている建物の場合は外壁と一緒に塗り替えをするのが一般的です。
⑩玄関ドア

アルミ製や木製のものがあります。材質などによって塗装を必要とする場合がありますが、ほとんどの場合は玄関扉の塗装は行いません。
⑪シャッターボックス

金属製のものが多く、外壁と一緒に塗り替えをするのが一般的です。この他に「雨戸」や「戸袋」などの塗装も行います。
⑫水切板金

水切板金(みずきりばんきん)とは、外壁から伝わった雨水が土台に入り込まないように設ける水切のことをいいます。基礎部分の水切は土台水切や土台板金などの呼び方もあります。材質などによって、塗装する必要がない場合もあります。
⑬バルコニー床

バルコニーとは、一般的に2階以上の階に設けられる屋根のない張り出し部分のことをさします。屋根がなく雨漏りを起こす可能性が高い場所になりますので、日ごろからの注意が必要です。バルコニー床の塗装にあたっては、既存の防水工法によって適切な塗り替え工法があります。
※防水工法の種類
| 種類 | 特徴 |
| アスファルト防水 | アスファルトルーフィングを積層し接着することで、厚みのある防水層を形成する工法。水密性、耐久性が高く、施工の不具合が出にくい。マンションなどの屋上防水でよく用いられ、屋上緑化にも適する。熱工法や常温工法、トーチ工法があります。 |
| 塗膜防水 | 防水用塗料と塗布して防水層を形成する工法。バルコニーの防水でよく用いられる。ウレタン樹脂を塗り付けて防水処理を行う「ウレタン防水工法」や防水用ポリエステル樹脂系塗膜防水材を用いる「FRP防水工法」などがあります。 |
| シート防水 | 塩化ビニル(塩ビ)やゴムを原料とする防水シートを接着剤で張り合わせて防水層を形成する工法。漏水を防ぐためにシートが隙間なく張り合わせてあります。 |
⑭屋根

屋根は、瓦やスレートなど材質によってメンテナンス方法に違いがあります。瓦屋根の場合は、主に漆喰などのメンテナンスが主体ですが、スレート屋根のメンテナンスの場合は、再塗装する必要がでてきます。その他、材質の種類に合わせて、適正なメンテナンス工法があります。
※屋根の種類
| 種類 | 特徴 |
| 粘土系 | 「陶器瓦」、「釉薬瓦」、「素焼き瓦」などの種類があります。陶器瓦は、粘土瓦の一種で、粘土を瓦の形に成型し、そこに釉薬(うわ薬)を掛け、窯の中で高温にして焼き上げた瓦のことを陶器瓦といいます。また釉薬(ゆうやく)をかけるので、釉薬瓦とも呼ばれます。 |
| セメント系 | プレスセメント瓦は、セメントと細骨材砂を主原料としています。高圧プレス成形後に塗料で着色されています。 |
| 乾式コンクリート系 | 乾式コンクリート瓦とは、着色スラリーというセメント着色剤を塗り、その上に1液のアクリル系のクリヤーで覆われている瓦のことです。スラリー装が劣化すると防水性を失うため、塗装等によるメンテナンスが必要です。 |
| スレート系 | 「化粧スレート」はセメント基材とパルプ繊維を混ぜ、薄い板状にプレス成型したものです。「カラーベスト」や「コロニアル」などの商品名で呼ばれることもあります。化粧スレートは新築戸建住宅で最も普及している屋根葺き材です。「波型スレート」は工場や倉庫などの屋根や外壁で使われております。 |
| アスファルトシングル系 | アスファルトシングルは、ガラス基材にアスファルトを塗った後、表面に石粒(砂など)を吹き付けて接着させたものです。屋根材の中では珍しく、シート状のものとなります。 |
| 金属系 | 金属屋根は、厚さ1mm未満の金属板で葺いた屋根のことをいいます。「ガルバリウム鋼板」や「アルミ合金版」、「ステンレス鋼板」や「トタン板」などの種類があります。 |
⑮パネル間目地

パネル間目地(パネルかんめじ)とは、地震などの動きによって外壁材が割れたり、ひびが入らないように、外壁材と外壁材の継ぎ目に設けられた隙間のことをいいます。新築時にはこの隙間から、雨水が侵入しないようにシーリング(コーキング)が施工されております。外壁塗装と一緒にシーリング施工するのが一般的です。
⑯窓枠廻り目地

窓枠廻り目地(まどわくまわりめじ)とは、パネル間目地同様、窓枠と外壁材に設けられた隙間のことをいいます。こちらも新築時にはこの隙間から、雨水が侵入しないようにシーリング(コーキング)が施工されております。外壁塗装と一緒にシーリング施工するのが一般的です。
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